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資格取得にいくらかかる?受験料・講習費・登録費を合計した「入口コスト」で20資格を比較

資格を調べるとき、多くの人がまず見るのは受験料です。しかし実際に払う金額は、受験料だけでは終わりません。合格した後に免状の交付手数料がかかるもの、登録しなければ資格として名乗れないもの、そもそも講習を受けないと受験すらできないものがあり、同じ「国家資格」という肩書きでも、入口でかかる費用は3,300円から300万円超まで開きます。

この記事では、資格倉庫で個別に解説してきた資格の中から20種類を選び、受験料・講習費・登録費を合計した「入口コスト」で横並びにしました。金額はすべて実施団体または所管官庁が公表している額で、2026年9月時点で確認したものです。あわせて、費用の内訳が4つの型に分かれること、受験料が近年値上がりしていること、公的な給付や助成で負担を下げられる範囲についても整理します。

この記事でわかること
・受験料だけ見ていると読み違える理由と、費用の4類型
・20資格の入口コスト一覧(受験料・合格後の必須費用・合計の目安)
・受験料が上がり続けている実例と、その背景
・教育訓練給付・自治体助成・会社の支援制度で負担を下げる方法

この記事の集計ルールと対象の選び方

金額を並べる前に、何を足して何を足さなかったかをはっきりさせておきます。ここが曖昧だと、比較表の数字は意味を持ちません。

「入口コスト」に含めたもの・含めなかったもの

含めたのは、その資格を取得して名乗る(または実務に就く)までに、制度上どうしても払わなければならない費用です。具体的には次の3種類になります。

費目 内容 集計に含めるか
受験手数料 試験の申込時に払う費用。申込方法(インターネット・郵送)で額が変わる場合は安い方を採用 含める
免状交付・登録の手数料 合格後に免状を受け取る、または名簿に登録するための費用。登録免許税を含む 含める
必須の講習・研修費 受講しないと受験できない、または合格しても資格が完成しない講習の費用 含める
教材費・講座受講料 独学か通信講座かで数万円単位で変わり、制度上の必須費用ではない 含めない(別枠で言及)
業界団体の入会金・年会費 開業する場合に必要になるが、資格の登録自体とは別の支出 含めない(本文で補足)
更新・維持の費用 取得後に継続的にかかるもの。別記事で扱っている 含めない
取得後の更新料や継続研修にいくらかかるかは、取ったあと手間がかかる資格はどれ?更新・維持の負担で12資格を比較で別に整理しています。この記事は入口、あちらは出口以降の費用と考えてください。

20資格をどう選んだか

対象は次の条件で絞りました。人気順やおすすめ度ではありません。

  • 実施団体または所管官庁が、受験料・登録料を公式に公表していること(非公表のものは外した)
  • 資格倉庫に単独の解説記事があり、制度の中身を確認済みであること
  • 費用の構造が異なる4つの型が、それぞれ複数含まれるように配分すること
  • 国家資格・公的資格・民間資格が偏らないこと

4番目の条件を入れたのは、費用の高さと資格の格が一致しないという事実を見えるようにするためです。国家資格だから高い、民間資格だから安いという関係は成立しません。資格の分類そのものについては国家資格・公的資格・民間資格の違いとは?見分け方と履歴書の書き方で扱っています。

20資格の入口コスト一覧

合計額の低い順に並べました。金額は2026年9月時点で各実施団体・官庁が公表している額です。都道府県ごとに違うものは幅で記載しています。

資格名 受験料など 合格後に必要な費用 入口コストの合計(目安) 型
日商簿記3級 3,300円 なし 3,300円 型1
秘書検定2級 5,200円 なし 5,200円 型1
ITパスポート 7,500円 なし 7,500円 型1
基本情報技術者 7,500円 なし 7,500円 型1
FP技能検定3級 8,000円(学科4,000円+実技4,000円) なし 8,000円 型1
危険物取扱者 乙種第4類 5,300円 免状交付2,900円 8,200円 型2
MOS(一般レベル) 12,980円(学割9,680円) なし 12,980円 型1
ケアマネジャー(介護支援専門員) 9,000〜12,000円+事務手数料1,400円 実務研修の受講料(都道府県により数万円) 約6万円〜 型3
登録販売者 12,800〜18,200円(都道府県による) 販売従事登録の手数料(都道府県による) 約1万5千円〜2万円 型2
第二種電気工事士 9,300円(インターネット申込) 免状交付 5,300円程度(都道府県による) 約14,600円 型2
防災士 受験3,000円+教本4,000円 認証登録5,000円 12,000円+研修受講料 型3
介護福祉士 18,380円 登録免許税9,000円+登録手数料3,320円 30,700円 型2
中小企業診断士 1次17,200円+2次15,100円 実務補習または実務従事の費用 32,300円+実務補習費 型2
愛玩動物飼養管理士2級 受講受験料32,000円 認定登録料8,000円 40,000円 型3
宅地建物取引士 8,200円 登録37,000円+取引士証4,500円(+登録実務講習2万円前後) 約5万円〜7万円 型2
社会保険労務士 15,000円 登録免許税30,000円+登録手数料30,000円 75,000円(会への入会金は別) 型2
ITコーディネータ 試験の受験料 ケース研修の受講料(実施機関により20万円台の例) 20万円台〜 型3
行政書士 10,400円 登録免許税30,000円+登録手数料25,000円+入会金20万円前後 約27万円〜(開業する場合) 型2
事業承継士 養成講座330,000円+認定試験9,900円 協会入会金11,000円 約35万円 型3
看護師・保育士など養成課程が必要な資格 国家試験の受験料は数千円〜1万円台 養成施設の学費(数十万〜数百万円) 数十万円〜300万円超 型4
出典:消防試験研究センター(危険物取扱者の試験手数料・免状手数料)、情報処理推進機構(ITパスポート・基本情報技術者の受験手数料)、日本FP協会(FP技能検定の受検手数料)、商工会議所(日商簿記の受験料)、実務技能検定協会(秘書検定の受験料)、オデッセイコミュニケーションズ(MOSの受験料)、電気技術者試験センター(第二種電気工事士の受験手数料)、不動産適正取引推進機構(宅建士の受験手数料)、社会保険労務士試験オフィシャルサイト(社労士の受験手数料)、行政書士試験研究センター(行政書士の受験手数料)、中小企業庁(中小企業診断士の受験手数料)、社会福祉振興・試験センター(介護福祉士の受験手数料・登録手数料)、日本防災士機構(防災士の費用)、日本愛玩動物協会(愛玩動物飼養管理士の受講受験料)。いずれも2026年9月時点で公表されている額です。
入口コストは「お金が出ていく段階」で4つの型に分かれる
型1 受験料だけで完結
申込時の一度だけ
簿記3級 3,300円 / 秘書検定2級 5,200円 / ITパスポート 7,500円
1万円以下で完結する資格はほぼここ
型2 合格後に免状・登録の費用
申込時 + 合格後
宅建士 受験料8,200円 + 登録37,000円 + 取引士証4,500円
受験料の6倍から8倍が合格後に待つ
型3 講習・研修が必須
受験前または合格後の研修
防災士 約12,000円 + 研修受講料 / 愛玩動物飼養管理士2級 40,000円 / 事業承継士 約35万円
講習費が総額の大半
型4 養成課程に通う
受験資格を得るための学費
看護師・保育士など
受験料は数千円〜1万円台、学費は数十万〜数百万円。合計は数十万円〜300万円超
入口コストの幅は3,300円(日商簿記3級)から300万円超まで。受験料が安い資格ほど総額も安いとは限らない
図 入口コストの4類型と代表例(出典: 本記事の集計)

費用の内訳は4つの型に分かれる

一覧表の右端に付けた「型」は、お金がどの段階で出ていくかによる分類です。金額の絶対額よりも、この構造を知っておくほうが役に立ちます。受験料が安い資格ほど総額も安い、とは限らないからです。

型 お金が出ていく段階 代表例 注意すべき点
型1 受験料だけで完結 申込時の一度だけ 簿記3級、ITパスポート、秘書検定、FP3級、MOS 合格証が届けば完了。落ちた場合の再受験料がそのまま追加負担になる
型2 合格後に免状・登録の費用 申込時+合格後 危険物取扱者、第二種電気工事士、宅建士、社労士、行政書士、介護福祉士 登録しないと名乗れない・働けない資格がある。登録費用が受験料の数倍になることも
型3 講習・研修が必須 受験前または合格後の研修 防災士、愛玩動物飼養管理士、ケアマネジャー、ITコーディネータ、事業承継士 講習費が総額の大半を占める。実施機関によって金額が変わるものが多い
型4 養成課程に通う 受験資格を得るための学費 看護師、保育士、理学療法士、歯科衛生士など 学費が数十万〜数百万円。試験の受験料は総額のごく一部にすぎない

型1 受験料だけで完結する

検定系に多い形です。合格すると合格証が発行され、そこで手続きは終わります。簿記3級の3,300円、秘書検定2級の5,200円、ITパスポートの7,500円がこの型で、1万円以下で完結する資格はほぼここに集まっています。

この型で見落としがちなのは再受験のコストです。CBT方式で何度でも受けられる試験は、落ちても翌週に再挑戦できる代わりに、そのたびに満額を払います。3回受ければ簿記3級でも約1万円、MOSなら約3万9千円になる計算です。受験機会の多さと費用は表裏の関係にあります。試験の実施頻度については働きながら最短で取れる資格はどれ?受験機会と結果発表の早さで12資格を比較で扱いました。

型2 受験料は安いが登録で跳ね上がる

この記事でいちばん注意を促したいのがこの型です。宅建士の受験料は8,200円ですが、合格しただけでは宅地建物取引士として仕事はできません。都道府県知事の登録に37,000円、宅地建物取引士証の交付申請に4,500円が必要で、実務経験が2年に満たない場合は登録実務講習(2万円前後)も受けることになります。受験料の6倍から8倍が、合格した後に待っているわけです。

行政書士はさらに幅が大きく、登録免許税30,000円と登録手数料25,000円に加え、都道府県の行政書士会への入会金が20万円前後かかります。社労士も登録免許税30,000円と登録手数料30,000円が全国一律で必要で、都道府県会の入会金・年会費は別にかかります。いずれも開業する場合の話で、登録せず「試験合格者」の立場にとどまるなら払う必要はありません。

合格したのに登録費用を用意できず、資格として使えないまま時間が過ぎるケースがあります。士業系を目指すなら、受験料ではなく「登録まで含めた総額」を最初に確認してください。合格後すぐに登録しなくても合格の効力が消えない資格もあれば、宅建士のように合格から1年を過ぎると法定講習(12,000円)が追加で必要になる資格もあります。

国家資格でも、危険物取扱者の免状交付2,900円、第二種電気工事士の免状交付5,300円程度のように、数千円で済むものもあります。登録費用の重さは「業務独占の範囲がどれだけ広いか」とゆるやかに対応しており、この観点はその資格は仕事にどう効くのか?業務独占・必置・名称独占で12資格を比較で詳しく整理しています。

型3 講習・研修の受講が必須

試験に受かるだけでは完成しない資格群です。ITコーディネータは、試験の合格とケース研修の修了という2つの要件を両方満たす必要があり、このケース研修の受講料が実施機関によって20万円台という例があります。事業承継士は養成講座330,000円と認定試験9,900円、協会入会金11,000円という構成で、講座を受けずに試験だけ受けるという選択肢がありません。

愛玩動物飼養管理士2級は受講受験料32,000円に教材費・スクーリング費・受験費が含まれ、合格後の認定登録料が8,000円です。防災士は教本代4,000円・受験料3,000円・認証登録料5,000円の計12,000円が機構に支払う額で、これとは別に養成研修の受講料が実施機関ごとに設定されています。

ケアマネジャーは少し変わった構造で、試験に合格した後に都道府県の実務研修を修了しないと登録できません。受験手数料が9,000円から12,000円程度(このほかに試験問題作成事務手数料1,400円)、実務研修の受講料が数万円規模になります。受験資格の要件も厳しく、その中身はケアマネジャー(介護支援専門員)とは?受験資格の5年900日と資格取得の流れで解説しています。

型4 養成課程に通う必要がある

看護師、保育士、理学療法士、歯科衛生士などは、そもそも受験資格を得るために指定の養成施設を卒業しなければなりません。国家試験の受験手数料は数千円から1万円台と安いのに、実際の取得コストは学費が決めてしまう型です。専門学校で3年、大学で4年という期間も含めて考える必要があります。

この型は、他の型と同じ土俵で金額を比べても意味がありません。学費は進学先によって数十万円から300万円を超える幅があり、奨学金や専門実践教育訓練給付の対象になるかどうかで実質負担が大きく変わるためです。受験資格のハードルという観点では「受験資格なし」はどこまで本当か 150記事を横断して分かった資格の入口4類型も参考になります。

受験料は上がり続けている

調べていて無視できなかったのが、ここ数年の値上げです。制度側の事情はそれぞれ違いますが、方向はほぼ一方通行でした。

資格・試験 改定前 改定後 時期と背景
ITパスポート 5,700円 7,500円 2021年7月27日申込分から。情報処理技術者試験全体の受験手数料改定
危険物取扱者 乙種 4,600円 5,300円 2024年5月1日施行。地方公共団体の手数料の標準に関する政令の改正による
危険物取扱者 甲種 6,600円 7,200円 同上
消防設備士 甲種 5,700円 6,600円 同上
日商簿記3級 2,850円 3,300円 2024年度から。商工会議所検定試験全体の受験料改定
日商簿記2級 4,720円 5,500円 同上
中小企業診断士 1次 14,500円 17,200円 2026年度(令和8年度)から。2次は17,800円→15,100円に下げ、総額32,300円は維持
中小企業診断士の改定は単純な値上げではありません。中小企業庁の公表によると、新型コロナ対策や2023年の台風による再試験といった臨時的経費、人件費や会場費の高騰で指定試験機関の試験会計が悪化したことを受け、2次試験の口述試験を廃止して経費を削減したうえで、累積赤字の1次と累積黒字の2次のあいだで手数料を配分し直したものです。受験者から見た総額は変わりません。

ここから読み取れるのは、「来年受けても同じ金額とは限らない」ということです。数年がかりで複数の資格を取る計画を立てるときは、今年の金額で総額を固定して考えないほうが安全です。

費用を下げる4つの制度

表の金額は定価です。実際には、制度を使って負担を減らせる場面がかなりあります。

1 教育訓練給付制度

雇用保険の被保険者(または離職後一定期間内の人)が、厚生労働大臣の指定を受けた講座を修了したときに、支払った費用の一部が支給される制度です。3種類あり、対象講座によって給付率が違います。

種類 基本の給付率 上限 追加給付(2024年10月以降)
一般教育訓練給付金 受講費用の20% 10万円 なし
特定一般教育訓練給付金 受講費用の40% 20万円 資格取得・就職で50%(上限25万円)
専門実践教育訓練給付金 受講費用の50% 年間40万円(最大3年で192万円) 資格取得・就職で70%(年56万円)、賃金が5%以上上がればさらに80%(年64万円)

看護師や保育士の養成課程、ITコーディネータのケース研修など、費用の大きい講座ほどこの制度の対象になっていることが多く、定価の印象と実質負担が最も乖離する部分です。2024年10月からは、資格を取って就職した場合や賃金が上がった場合の追加給付が新設されました。対象講座かどうかは厚生労働省の検索システムで確認できます。制度の全体像はリスキリング支援制度の基礎知識にまとめました。

2 自治体の助成

防災士は、資格取得費用の一部または全額を助成している自治体があります。日本防災士機構が助成制度のある自治体の一覧を公開しており、地域によっては研修受講料が実質無料になります。同じ資格でも住んでいる場所によって負担が変わる例です。

3 勤務先の資格取得支援

受験料の会社負担、合格時の報奨金、講座費用の補助といった制度は、業種によって整備の度合いが違います。建設・不動産・金融のように資格保有者を置く義務がある業界ほど手厚い傾向があり、この点は資格手当がつきやすい業界とは、傾向を比較するで業界別に整理しています。在職中に取れる資格は、まず就業規則を確認する価値があります。

4 免除制度と併願割引

試験そのものの回数を減らせれば、それだけ支払いも減ります。情報処理技術者試験の午前I免除、電験三種の科目別合格、宅建士の5問免除などは、いずれも再受験のコストを下げる効果があります。秘書検定のように2級と3級を併願すると単独受験の合計より安くなる設定(2級5,200円+3級3,800円=9,000円が併願だと9,000円)もあります。免除制度の使い方は使わないと損する試験免除の制度 149記事を横断して分かった3つの型を参照してください。

費用で失敗しやすい3つのパターン

金額そのものより、計算の仕方で損をすることのほうが多いという印象です。

1 受験料だけで予算を組んでしまう
型2・型3の資格では、合格後の費用が本体になります。宅建士なら受験料の6倍以上、行政書士は開業まで考えると受験料の25倍を超えます。申し込む前に「取り終わるまで」の総額を出しておくこと。
2 落ちた場合を計算に入れない
合格率が1割台の試験を1回で通る前提の予算は、現実的ではありません。中小企業診断士のように1次と2次が分かれている試験では、年度をまたぐと受験料を再び払うことになります。
3 給付や助成を調べずに申し込む
教育訓練給付は、受講を開始する前に対象講座かどうかを確認しておく必要があります。支払い後に「対象講座を選んでいれば半額だった」と気づいても遡れません。

目的別に見た費用の考え方

まず1つ取って様子を見たい

型1から選ぶのが無難です。簿記3級(3,300円)、秘書検定2級(5,200円)、ITパスポート(7,500円)なら、合わせても2万円弱で3つ受けられます。学習量も比較的読みやすく、独学しやすい人気資格はどれ?資格倉庫オリジナル指数で12資格を比較で独学のしやすさを比べています。

仕事に直結させたい

型2・型3を選ぶことになりますが、登録費用まで含めた総額と、その資格がなければできない業務があるかどうかをセットで見てください。登録して初めて意味を持つ資格に、登録しないまま合格証だけ持っていても評価にはつながりにくいためです。

独立・開業を視野に入れている

行政書士や社労士のように、登録と会費が事実上の開業コストになる資格があります。初年度は登録費用と年会費で30万円前後を見込んでおくと現実的です。開業に向く資格の比較は独立開業しやすい資格とは、代表的な選択肢を比較するにあります。

よくある質問

この記事の金額で予算を確定してよいですか。

目安として使ってください。受験料は制度改定で変わり、都道府県ごとに違う資格もあります。申し込む直前に、必ず実施団体の公式サイトで最新額を確認してください。

教材費はどのくらい見ておけばよいですか。

市販のテキストと問題集で1科目あたり3,000〜6,000円程度が一般的な価格帯です。通信講座や予備校を使う場合は、数万円から数十万円まで幅があります。この記事の集計に含めていないのは、選び方によって金額が大きく動くためです。

受験料が安い資格は価値が低いということですか。

関係ありません。受験料は試験の運営コストを賄うために設定されるもので、資格の評価とは別の理屈で決まります。ITパスポートは国家試験で7,500円、事業承継士は民間資格で養成講座33万円です。価値を測るなら、その資格で何ができるようになるかを見るほうが確実です。

合格したのに登録しないと、どうなりますか。

資格によります。宅建士は登録しなければ宅地建物取引士としての業務ができず、合格から1年を過ぎて取引士証の交付を受ける場合は法定講習が必要になります。一方で合格の資格そのものに期限がない試験も多く、資金の準備ができてから登録する選択もできます。

費用を会社に出してもらうことはできますか。

資格取得支援制度がある会社なら可能です。受験料の全額負担、合格時の報奨金、不合格時は自己負担といった条件は会社ごとに異なります。就業規則や人事部の案内を先に確認してください。

教育訓練給付はどの資格でも使えますか。

使えません。対象は厚生労働大臣が指定した講座を受けた場合に限られ、独学で受験した場合の受験料は対象外です。雇用保険の加入期間などの要件もあるため、ハローワークで事前に確認するのが確実です。

都道府県で受験料が違うのはなぜですか。

登録販売者やケアマネジャーのように、試験の実施主体が都道府県である資格は、各自治体が手数料を条例等で定めるためです。登録販売者では12,800円から18,200円まで差があり、受験地を選べる試験であれば金額を比べる余地があります。

一度にいくつも受けると費用がかさみます。順番はどう決めればよいですか。

受験料の安い型1から始めて、学習の習慣がついてから型2・型3に進む流れが取り組みやすいはずです。学習時間の配分については働きながら資格を取る学習時間の作り方 総時間を期間に変換して設計するで扱っています。

まとめ

資格の取得費用は、受験料だけを見ていると実態の一部しか見えません。20資格を並べると、費用は「受験料だけで完結する型」「合格後の登録で跳ね上がる型」「講習費が本体の型」「養成課程の学費が決める型」の4つに分かれ、同じ国家資格でも総額は3,300円から300万円超まで開きます。宅建士のように受験料8,200円に対して登録まで5万円以上かかる例、行政書士のように開業まで27万円前後かかる例は、受験を決める前に知っておく価値があります。

あわせて、受験料はここ数年で上がり続けていること、教育訓練給付や自治体の助成で実質負担を下げられる場合があることも押さえておいてください。金額は改定されます。この記事の数字は2026年9月時点で各実施団体・官庁が公表していた額であり、申し込みの前には必ず公式情報で確認してください。

この記事の指数・比較表の集計方針や出典の扱いについては、運営者情報ページにまとめています。

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